AI勉強会 in 四国 改め 4AI 開催レポート

はじめに

2018/6/16にAIの勉強会「AI勉強会 in 四国」改め「4AI」を開催しました。

この記事では登壇内容や学んだ内容について書いていきます。

参加者

参加者は多種多様で、四国4県から、IT系エンジニアは勿論、業務でAI関連の必要性がある人や個人的興味で来ている人など様々でした。

また参加者の方にAIに関する書籍やハードウェアをレンタルして頂けたのが嬉しかったです。(しかもどれも高価なやつ...)

【セミナー】基礎から理解する人工知能

徳島大学 助教 谷岡先生によるセミナー。

人工知能を作るというが、そもそも「知能」とは何か?それを把握できていないのに作れるのか?という深い話から始まりました。それらの話を身近な例を用いて分かりやすく説明するあたりに、教育のプロというものを感じました。

他にも過去のAIブームから現在に至るまでのお話などがありましたが、一番驚いたのが迷惑メールのフィルターで98.5%の精度を実現(これはAIの世界では凄いこと)した事です。そして、それが「1.5%で失敗するんでしょ」と高い評価が得られなかったことに再度驚きました。AIの評価というのは本当に重要で、従来のシステムと同じやり方ではなく、正しいKPIを作ることが重要だという事を再確認させられました。

【ハンズオン】 Kaggleで始めるAI(モデル)構築

お次は、私加藤によるハンズオンでした。

ハンズオンの環境はKaggleを利用することにしました。理由は下記の通りです。

  • AIの為の環境作成が手間
  • データの準備が大変
  • コードを入力してもらう時間が無い

Kaggleはサービスにログオンした時点でJupyterやPython等の環境が用意されており、データも提供され、他人のコードもForkできるので、勉強会のハンズオンにとても便利でした。

進行としては、まずKaggleとAIのモデルについて簡単にご説明して、ゴールを明確にした上でハンズオンに移りました。実際に参加者の約半数がモデルについて理解できていなかったので、事前の説明を実施して良かったと思いました。

speakerdeck.com

今回はあらかじめ私が機械学習のコードを用意しておいて、それを参加者皆さんにForkしてもらって、話を進めていきました。

モデルの構築は勿論、モデルに大きく影響を与える学習データの処理などについてもプログラムの実行を交えて、ご説明させて頂きました。最後のほうが駆け足になってしまいましたが、AIを1から作ったことで色々なものが見えてきたと思います。

【セミナー】ディープラーニングでコーヒーを美味しくする

最後はダンクソフト 本橋さんによるセミナー、事例紹介の話でした。

www.slideshare.net

コーヒー豆の良し悪しをディープラーニングによって判別し、仕分けを自動化する試みのお話です。

コーヒー豆の学習の為の画像データを作ったが、コーヒー豆の影が邪魔になる等、実際に実装している人ならではのお話が聞けたのが本当に良かったです。

中には常識が通用しない話などもあり、改めてAIの実装の難しさを再確認しました。

このような勉強では得られない知見の話はありがたいですね。

懇親会

WEEK神山にて懇親会を行いました。地元の食材を使ったコースで、とても美味しかったです。 f:id:takahiro-kato:20180625023115j:plain

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初対面が多いメンバーでしたが、そこは全員エンジニア。技術の話ですぐに盛り上がれたのが良かったです!

次回

まだ具体的な話は決まっていませんが、高知につてが出来たので、次は高知かもしれません。

どこでやるにせよ、より良いコンテンツを用意して、価値のある勉強会にしていきたいと思います。