JP_Stripes Vol.2 Amazon Goのミヤゲ話 参加レポート

はじめに

2018年3月25日に開催されたJP_Stripes in 松山 Vol.2 Amazon Goのミヤゲ話に参加してきました。

この記事ではこの勉強会で感じたことや学んだ内容について書いていきます。

Stripe アップデートの紹介

Stripe Japan 小島さんによるStripe アップデートのご紹介。今回は初参加の方もたくさんいらっしゃったので、改めてStripe自身の説明から行って頂きました。

最初に通常の決済周りの業務・処理の大変さを説明して頂き、その後にStripeを使うことで何が楽になるか、そしてどんな効果を生むのかの説明をして頂けたので、Stripeを使うメリットなどがとてもわかりやすかったです。

カード会社とのやりとりや実装が楽になる等の開発者視点の説明はもちろん、UXの改善などユーザー視点の説明もあったのが良かったです。

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WordPressでStripeを使う

お次はcrebow 松本さんによる発表。内容は松本さん自身が作成されたWordPressのStripeプラグインのお話でした。実際の動きをデモで見せて頂けたので分かりやすく、課金記事の実装が目の前で数分で行われたのにはビックリしました。

speakerdeck.com

Stripe 導入で日本的商習慣とのギャップにアレコレした話

お次は広島から来られたビットリバー 安藤さんによる発表。内容はStripe案件で実際に起こったアレコレの話でした。旧決済サービスからStripeへの移行の話や、決済処理が失敗した時の対応をどうしているか等の開発話はとても為になりました。

ただ個人的に一番面白かったのは、タイトルにもある「日本的商習慣とのギャップ」の話でした。

業務フローが変わることによるトラブルや、(日本的商習慣・今の業務フローを改善してシステムにあわせた業務フローにすれば良いのに)システムを日本的商習慣・今の業務フローに合わせようとする話はやっぱりあって、その辺の日本あるある話で会場が笑いに包まれましたwww(実際に直面すると笑えませんが...)

ただ、その辺もお客様やStripeときちんと話し合って、円満解決していったとの事だったので、今後Stripeを使おうと思っている人たちを勇気付ける良い話だなと思いました。

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キャッシュレスの最前線を見た。Amazon Go に行った3人が語るキャッシュレスへの不可避な流れ

最後のトリを飾るのは HBソフトスタジオ 影浦さんとR3 Institute, マミー 沖さんとStripe Japan 小島さんによる発表。ハードウェアに強い影浦さん、元スーパーの経営者の沖さん、マーケターの小島さん、それぞれが異なる専門知識を持った人たちが、それぞれの切り口でAmazon Go について語ります。

UXについて

影浦さん曰く「買い物をしている感覚がない」との事。事前にアプリでユーザー登録をして、アプリが発行するQRコードを使って入店すると、あとは買いたいものを手にとって店を出るだけ。店を出た後にレシートが発行されるので、この時点ではじめて「あっ、こんなに買ってたのか。」となる。日本だと、ここに抵抗感を覚える人がいるかもしれないですね。

ただ、キャッシュレスによるUXはやはり大きく、個人的に一番良いなと思ったのは「レジ会計による渋滞」が起こらない事だと思いました。ここは店側にとっても、客側にとっても大きいメリットだと思います。レシートも電子なので、かさばらなくて良いですね。

購入処理(認識)

3人の方々はAmazon Goがどうやって購入処理を行っているかも分析していたようです。

結論から言うと具体的な解答に辿り着けなかったようですが、おそらくはカメラやセンサーなどの複合的な情報から認識していると思われるとの事。変装したり隠したりと、色々なことを試してみたそうですが、購入品の精度は完璧だったようで、単純な認識処理では不可能という結論に達したようです。

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将来性

Amazon Goは将来、店舗の在り方を変えるゲームチェンジャーになる可能性を秘めているとの事でした。

無人コンビニとして見ると見失いがちですが、この仕組みはコンビニだけではなく、他業種の様々な店舗でも採用可能な仕組みで、非常にスケーラブルなものだと聞かされた時は目から鱗でした。

また技術的なところがハードウェアではなく、ソフトウェアに依存しているため、進化のスピードもスケーラビリティも高いという話も印象に残りました。現在だけを見ればRFIDなどハードウェアに依存したほうが優秀なのかもしれませんが、将来性も考えるとソフトウェアに依存させるべきなのかもしれませんね。

その他参考資料

沖さんの「AmazonGo&関連する他店舗の訪問報告」記事です。2つ目の記事は有料ですが、自分で2,30万円かけて見に行くことを考えると、識者視点で書かれた記事を購入するのもアリだと思います。

note.mu

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所感

今回も色々と為になる話が聞けてよかったです。今のところは仕事で使うことはないのですが、この手の「不可避な流れ」系の技術は、いつかは多かれ少なかれ関わってくることになると思うので、今後も参加していきたいと思いました。