JAWS-UG愛媛 (日本 Amazon Web Serviceユーザ会愛媛)第13回勉強会 参加レポート
はじめに
2017年8月5日に開催されたJAWS-UG愛媛 (日本 Amazon Web Serviceユーザ会愛媛)第13回勉強会に参加してきました。
この記事ではこの勉強会で感じたことや学んだ内容について書いていきます。
JAWS-UG 六本木一丁目支部 岡崎さん:よもやま話
トップバッターはJAWS-UG 六本木一丁目支部の岡崎さんによるAWSよもやま話。
AWS最新アップデート
まずはAWS最新アップデートの中からご自身が注目したアップデートを紹介。
良い内容だけではなく、レベルダウンと感じたものまできちんと紹介していました。 良いものは良い!悪いものは悪い!という姿勢は大事ですね。不自然に持ち上げてはいけません。
私自身としては「負荷試験は事前申請が必要になった」という情報が得られて良かったです。
無許可で負荷試験を行い、それが発見されると停止・隔離される事があるとの事。申請が英語でWeb上のフォームからしかできなかったり、nanoやmicro系は負荷試験が出来なかったりと色々ためになりました。
お金の話
アップデートの話の後は、岡崎さんお得意の「お金の話」です。
内容は「無料利用枠」や「クーポン」についてのお話でした。 大体は下記の通りです。
サービスによって異なる無料利用枠の説明
クーポンは全てのサービスが対象ではない場合もあるので、対象サービスの確認が必要なこと
無料利用枠とクーポンをうまく利用する方法
上記の内容を例え話を使って分かりやすくお話して頂けました。ご自身の経験・失敗談を交えた未経験者がはまりがちな落とし罠等についてのお話も面白かったです。
JAWS-UG コンテナ支部 戸田さん:とある社内ビックデータ基盤にバッチ用コンテナ基盤を構築してみた
お次はJAWS-UG コンテナ支部 戸田さんによる、某社で実際に導入した(している)話です。
www.slideshare.net
経緯や解決したい問題、導入方法についてをコンテナ技術のおさらいを交えながらお話頂けたので参考になりました。 規模の差はあるものの、今回のお話に出てきた問題はよくある問題だと思いますので、これからコンテナの導入はますます一般に広まるかもしれません。
余談ですが、よくある「クレームから始まる開発プロジェクト」を「CDD(クレームドリヴンデベロップメント)」と名づけていたのには笑いました。私も積極的に使っていこうと思います!
質問タイム
今回の参加者にはAWS未経験者の方もたくさんいらっしゃっていたので、質問タイムが設けられました。
誰かの質問に対して他の参加者の皆さんが回答するという形式で色々な意見が聞けて面白かったです。
必要であれば質問者の目的などをヒアリングして「それはAWS以外のサービスを使ったほうがいいかも?」という意見も出てくる真摯さが良かったと思います。
私から戸田さんへの質問
途中でkubernetes
の話が出てきたので戸田さんに「コンテナ管理ツールは何を使用しているのですか?」と聞いたところ「ECR
とECS
を使用している」という回答が得られました。
理由は「機能的にはkubernetes
の方が優秀かもしれないが使用するには覚悟が必要!」との事でした。具体的には下記の通りです。
- オープンソースなのでサポートがない
- 3ヶ月に1回行われるであろうアップデートを追いかけつつ検証を行うことが出来るのか?
「そこが自分の仕事の価値に繋がるのであればアリかもしれないが、そうでなければAWSのサービスを使用して面倒なところはAWSに任せてしまったほうが良い。機能的にも追いついていくだろう」という事でした。なるほど納得です。
所感
今回の勉強会は普段ふれないところについての話が多かったので非常にためになりました。
前回のさくらクラブ愛媛 第6回勉強会 さくらでDockerを学ぼう!で頂いていた「コンテナ管理ツールは自分に合うものを選べばいい」というアドバイスの意味が、より理解できて良かったと思います。