Agile Japan 2017 愛媛サテライト 参加レポート

はじめに

2017年7月22日に開催されたAgile Japan 2017 愛媛サテライトに参加してきました。

この記事ではこの勉強会で感じたことや学んだ内容について書いていきます。

ゼンソー 懸田さん:モダンアジャイルの前にアジャイル紹介

トップバッターはゼンソー 懸田さんで、モダンアジャイルを勉強する前にアジャイルについて説明して頂けました。 アジャイルの定義を「アジャイルソフトウェア開発宣言」を交えて説明して、実際に行う具体的な内容や、どうやって始めればよいのかについて発表して頂けました。

印象に残ったのは「何よりも大事なのは、自分たちの現場に適したより良いやり方を探し学び続けること」といった旨の言葉でした。

アジャイルについてきちんと理解できているかどうかが怪しい私にとっては嬉しい発表でした。

gitpitch.com

Joshua Kerievsky 氏(ビデオ視聴):基調講演 - モダンアジャイル

お次は基調講演です。Joshua Kerievsky氏がどんな方か知らないのですがAgile Japan 2017 愛媛サテライトの紹介ページを見てみると凄そうな人です。

ビデオが原因なのか和訳の人の声が聞きづらいところがあった為、話が見えなくなって理解し切れなかったところはあったが良い内容でした。

個人的に響いた言葉は下記のもの。

  • プロダクトオーナーが承認したらDone?ユーザーが見ていないのに?

  • 失敗が怖いのではなく、非難されるのが怖い

  • 大惨事を招く作業を1人の人間だけに背負わせてはならない

  • 心理的に安全であることがパフォーマンスにつながる

この辺は良いチームを作るために心に留めておきたいと思いました。

休憩

参加者の方々が持ち寄ってくれたオヤツを片手に休憩です。

f:id:takahiro-kato:20170813173557j:plain

どれも美味しかったのですが、写真左上の「観音寺」というお菓子が特に美味しく、今度買いに行こうと思いました。

NECソリューションイノベータ株式会社 安藤さん、フリーランス 安井さん:モブプログラミングをやってみよう!

今回の勉強会で一番楽しみにしていたセッションがきました。

まず「モブプログラミング」と何か?の説明から始まって、事例や準備物、モブプログラミング用のツール、今日の進行などについての発表がありました。

www.slideshare.net

発表後、チームを組んで、プログラムの題材を決定し、モブプログラミングを実施したわけですが、とても楽しかったです。

f:id:takahiro-kato:20170813174244j:plain

参加者全員が意見を出し合い、より良いコードを目指して目的を達成することが、こんなに楽しいものだとは思っていませんでした。自分では思いつかなかった解決策が他のメンバーから提示され、自身の成長にもつながるのが凄く良かったです。

モブプログラミングを行う理由について色々な方とお話させて頂きましたが、概ね下記の通りでした。

  • 一人では解決するには難解な課題も、複数人だとより良い解決が図れるため

  • 責任が大きい作業を一人に背負わせず、心理的な安全を担保するため

  • 情報共有のため(いずれ一人だけで解決するのに限界がくるものは、最初からモブプログラミングをしておけば情報共有の手間が省ける等)

篠原さん:Agileと出会ってからの1年半とこれから

トリを飾るのは篠原さん。基本的には自身の経験からのアジャイルを発表して頂けました。

アジャイルはおろかソフトウエア業界からも遠ざかりつつあったご自身が、「アジャイルって何?」からの1年半で「やってみた」内容について語り、その中で参考になった書籍やご自身の考えや反省点を語って頂けました。

残念ながら資料は公開されていないようですが、よい内容だったと思います。

じゃんけん大会

最後にじゃんけん大会が行われて勝者には書籍などが贈られました。

私も幸い勝つことができたので「アジャイルの魂 2017」という本を頂きました。勉強しておきます!

f:id:takahiro-kato:20170813174545j:plain

所感

今回はアジャイルやモブプログラミングについて勉強したわけですが、その根底にあるものはIT業界だけではなく、仕事に関わる人たち全てに適用できる内容だったと思います。

単純作業だけど責任・影響の大きい仕事を一人に背負わせていないか?難しい仕事を優秀な人間一人に任せきりにしていないか?従来の仕事のやり方を改めて考える良いきっかけとなりました。

今後も今回学んだ内容を活かしていきたいと思います。