SORACOM UG Shikoku #1, #1.5 参加レポート

はじめに

2017年7月7日に開催されたSORACOM UG Shikoku #1と、2017年7月8日に開催されたSORACOM UG Shikoku #1.5に参加してきました。

この記事ではこの勉強会で感じたことや学んだ内容について書いていきます。

SORACOM UG Shikoku #1

SORACOM UG Shikoku 沖さん:SORACOMって何?からの今までの活動報告

まずはSORACOM UG Shikokuの発起人である沖さんからの発表。

「SORACOMとは何か?」をざっくりと説明して、これまでの活動報告とSORACOMを使用した事例などを紹介。

SORACOMは色々な機能があるので全てを説明するのは中々難しいのですが、まず最初に知りたいことにフォーカスしてまとめられてたのが良かったです。

www.slideshare.net

SORACOM 松下さん:SORACOM紹介

お次は今回のメイン松下さんの発表。

なんと発表資料が、発表枠45分に大して125枚という超大作。

SORACOMの話だけではなく、IoTの現状と未来についての話もあり、SORACOMやIoTをビジネス活用する為の参考となる良い発表でした。(若干、駆け足の感じはありましたがw)

www.slideshare.net

SORACOMについて質問大会

参加者が質問をして、それに対して松下さんから回答やアドバイスを頂けれるセッションが始まりました。

質問内容が超実践的でここには内容は書けないのですが...色々と勉強になりました。

こういうのが勉強会の醍醐味ですね。

所感

多くの場合、IoTをビジネス活用する際に問題になるのが、セキュリティやデバイス管理などで、多くの会社がそれらを解決する術を持っていないと思います。その殆どの部分をSORACOMを使用することで解決できるのは本当に凄いことだと思いました。

ただの凄腕技術集団ではなく、ビジネスについても深く考えている印象を受けました。非常に頼もしい印象です。

今回印象的だったのは、「自分たち(利用者を指す)で何か必要な機能があれば、まずはSORACOMにリクエストしてほしい。」という言葉でした。実際に利用者が作りこんだ機能を、後日にSORACOMが同様の機能を持ったサービスをリリースした事があったみたいです。今後の事を考えるとSORACOM側がリリースしたサービスを利用する方が良いのは明白です。この言葉は胸に刻んでおこうと思います。

SORACOM UG Shikoku #1.5

本イベントでは「LoRaWAN」の実証実験を行いました。

前々からネットワークのプロが行う電波の検証方法とはどんなものだろう?と思っていたので、それを知りたいが為に本イベントの参加を決めました。

移動

まずは愛媛県からうどん県へ移動です。移動中にお昼時をはさんだので、うどん巡りも行いました。さすがの美味さですね。

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ミーティング

本イベントは「STNET」、「KYOSO」、「SORACOM」の三社による合同イベントなので、各社の方々から 今後のスケジュールや内容についてご説明して頂きました。

ざっくり書くと海沿いの建物「サンポート高松合同庁舎 4F」に配備したLoRaゲートウェイに対して、船で女木島・男木島までLoRaデバイスを持ち運び電波の検証を行うというものです。

女木島と男木島の両方に参加することは出来ないので、私は遠いほうの男木島に行くことにしました。

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実験結果

約7.0km程度の通信が確認できました。LoRaWAN凄いですね。LoRaゲートウェイとLoRaデバイスの間に女木島が位置していたので、それが無ければ更に長い距離の通信に成功していたかもしれません。

所感

送信データ量が少ない、時間当たりの送信回数が決まっているという制限があるものの、LoRaWANは今後も注目しておかなければと思いました。

あと、今回の電波の検証方法ですが、凄いテスターやシミュレーション、何かの計算などを使用したわけではなく、デバイスを移動させて何処まで通信が可能かを調査するという原始的な手段でした。私自身もそういう方法でしか調査できないのではないかと思っていたのですが、きちんとした教育を受けていないので自身を持ちきれていませんでした。(今回たまたまそうだっただけで別の手段がある可能性はありますが)そこのところがスッキリしたので参加した甲斐はありました。